兵庫県姿勢調整師会主催の「健康長寿と姿勢」講演会に参加してきました。
成人の日で世間では晴れ着姿のグループや親子連れがみられる晴れやかな(天気も最高に良かったです)日に講演会は「目指すのは“やりたいことができる”身体つくり」というどちらかといえば2回目、3回目、ひょっとしたら4回目の成人の日を迎えるみなさんを対象にしたような内容でした(^0^;:)
最初の講演は「介護予防のお話と運動指導」と題して(公財)兵庫県健康財団 健康づくり部健康づくり課 健康運動指導士の山口一仁さん。
健康寿命・介護予防を阻害する3大要因、健康づくりのための3つの運動などについて丁寧な解説がありました。
そのなかで大切なことは
・姿勢を保てること(立つことができる)
・移動ができる(歩くことができる)
必要なことは
・良い姿勢づくり
・機能的なからだづくり
など多岐にわたる内容についてユーモアー(関西風ギャグ)を交えながら話をされ、ストレッチ運動の必要性の話があったあと受講生皆さんに簡単なストレッチのやり方を指導して頂きました。このストレッチは普段運動されていない方はてきめんに効果があらわれ会場内各所から「オォー」とか感嘆の言葉が漏れてきました。
この講演というか実技実習の時のエピソードを一つ。講師先生が指示される(足を少し前にだした座位で立つための力が足に入らない)姿勢をとって「体を傾けることなく立ってみて下さい」といわれて会場の2割程度の方が立つことができました。先生曰く、この姿勢では特別な能力がない限り絶対に立つことができません。立てること自体がおかしいのです!と解説があり、再度その姿勢をとって立ってみて下さい!と言われました。なんと特別な能力を持たれた数人の方が立たれました(^o^) 先生は「立てない!って言ってるでしょ!」と苦笑しながらお話を続けられましたが、、、この人たちはちゃんと先生の講演を理解されてるのだろうかと、、、、。
続いての講演は「健康寿命を延ばす“姿勢科学”」と題して大阪観光大学 姿勢科学ディプロマーコース代表 健康科学博士の井内隆詞さん
ひろくいわれている姿勢と姿勢科学は意味するところが違うという話から始まりました。姿勢科学はちゃんとした学問であり大学教育になっている。ちゃんとした理論に基づいた対応ができていないところ(姿勢教室とか〇〇姿勢美とか)がほとんどである。世の中では姿勢の歪の結果、例えば腰痛、膝痛とかの症状が発症しているのに腰痛といえば腰周辺の治療しかせず治らない!などといった状況がみられる。人の姿勢を構成するある部分がひずむとそれを補完するために他の部位が変化してバランスを保とうとする。変化した部分のみの治療をしても根本(最初に生じた姿勢のひずみ)を矯正してないのですぐに再発するのは当然のことである。根本治療が大切でありそれを解明し対応させることができるのが姿勢科学に基づいた姿勢科学療法である。特に筋肉と関節の動きは密接な関係があり姿勢に大きく影響を受けるといった深い内容の講演であった。講演の途中で腕の上がり方に左右差がある参加者が2名、講師の(あっ!という間の)姿勢調整をうけて、あっ!という間に腕がスムースにあがるようになり参加者の皆さんは「おぉー」というため息とも驚嘆とも言えぬざわめきが沸き起こった。
講師先生の話が時間いっぱいいっぱいだったので質問したいことがたくさんの私は残念ながら質問することはできませんでした(^。^;)
講演会が終わった後は姿勢調整師の先生による体験施術会がありました。私も先生として入り、講義で講師先生がデモを実施された「姿勢科学療法」の不思議な世界を体験して頂きました。
肩こり、腰痛を感じておられる方が大半で、体験施術を受けた後は肩こりを感じなくなったり腰の何となくダル重い感じがなくなり「体が軽くなった」「何か気分が爽快に感じる」と感想を言っていただき、もっとたくさんの方に姿勢科学療法を知っていただきたいと強く思いました。