前回は塩の種類などについて説明しましたが、今回は天然塩がどのような働きをするかを説明したいと思います。
天然塩には下記の機能があると言われています。
①新陳代謝の基本機能を受け持つ機能
新陳代謝とは生命維持に必要な「物質交換」のことで細胞に必要な栄養を取り入れ、不要な老廃物を排出する能力のことです。
したがって、塩不足になると「物質交換」が滞ってしまい、細胞が衰弱して人体の活力が低下してしまいます。
②筋肉を動かす機能
便秘がちの人はやや濃い濃度の塩水をコップ1杯飲めばたちまち通じが出ます。
塩を摂ると腸の筋肉を活発にさせ、体外に便を押し出すのです。つまり、塩、特にナトリウムには「筋肉を締める」働きがあります。
③熱を発生させる機能(石塚左玄理論)
人体は気温が高かったり、激しい運動等で体温が上がりすぎると汗をかきます。
それは発熱体である「塩」を体外に出して体温を下げようとするからです。
反対に気温が低くなると、体液中の水分を取り除いて塩分濃度を高めようとします。
これが、寒くなると「おしっこ」が近くなる理由です。それでも足りないと「ふるえ」を起こし、熱を発生させます。寒いと「ブルブル震え」るのは体に熱を発生させていたからなんです。塩分濃度が低下して低体温が続くとこれらの自然治癒力が低下して風邪はもちろんのこと生理不順・肩こり・頭痛・神経痛・リューマチ・腰痛などの病気を引き起こしてしまいます。
④体内電流の導電機能を持つ
人体の生理機能のコントロール中枢は、後頭部にある「脳幹」です。全身の神経から年中無休で無数の情報を集め、処理して人体の各部位へ指令を与えています。これらの指令はすべて電気信号(電流)によって行われていて全身にくまなく、しかもスムーズに電流が流れなければなりません。ちなみに「脳波」というのは脳が働いているときに発する電気信号(電流)のことです。この電流がスムーズに流れるためにはミネラルを含む塩分が十分にあることが条件です。中学校の理科で食塩電池の実験をした人はよく理解できると思いますが、水だけでは電気を通しませんが塩を溶かすと電気をよく通したでしょう。まさに同じ理屈で、人体の細胞が食塩電池状態になっていなければ電流(電気信号)は流れません。
⑤体内の有害物質の解毒機能
塩の浄化力は塩風呂がよくわかります。塩の浸透力によって塩分が体内に浸透し活力を与え、汚れた体液(老廃物)を体外に放出して風呂水の表面に汚れが浮きます。特に慢性病で長年、薬を飲んでいる人などは体中に毒が回っているので何ヶ月も風呂水がよごれてしまいます。
⑥ナトリウムは原子転換によって人体に必要な元素に変わる機能(ルイ・ケンブラン理論)
40年程前にフランスの科学者ルイ・ケンブラン氏が発表した原子転換理論によるとナトリウムは体内で不足した元素に変化するといいます。
例えばサハラ砂漠で働く労働者は炎天下の中、日よけもないのに元気に仕事をしています。それはナトリウムを体内で冷やす「カリ」に原子転換させているからというもので、彼らの料理・飲み物や排泄物を分析して得られたデーターから導きだされた理論だそうです。同様にナトリウムがマグネシウムに原子転換されていることも明らかにしています。
上記が天然塩の働きになりますが、これはあくまでも天然塩での働きです。
人口的に作られた精製塩はミネラル分を含んでないので天然塩のような働きはしません。
やはり良い良質のお塩を摂ることが大切ですよね!
次のブログでは使い方などを説明していきます。